商品開発への想い


乳がんを経験したからこそ気づいたことを活かし、デザイン面と機能面の両方で、患者さんの「こういうブラジャーがほしかった」という期待に応えられるものを作りたいと考えました。
そして、これまでお世話になった医療者の皆様にもアドバイスやご意見をいただきながら、商品を開発してまいりました。
乳がんになってもこれまでと変わらず自分らしく過ごしてもらいたい、おしゃれも楽しんでもらいたいという気持ちを込め、今後も商品開発を続けてまいります。

アボワールインターナショナル株式会社 中村真由美

医療者と約40名のモニターで開発した商品

現在年間約9万人が乳がんに罹患しており、2013年からインプラントによる乳房再建が保険適用になったことを受け、乳房再建手術を受ける人が年々増加しています。
乳房再建後の患者の乳房は、手術による腫れが落ち着くまでに日数を要し、さらに左右差により実用的に使える廉価なブラジャーがこれまでありませんでした。乳房再建患者が納得して使え、さらにその後も活用できるブラジャーを作りたいとの思いから、乳房再建手術の先駆者である形成外科医武石明精医師に直談判し、女性医療従事者と乳房再建患者40名の協力のもと、2年間で20回の試作を重ねて完成にいたった商品が、ルルフィットエメリタです。

ルルフィットは術後の乳房の変化に対応できるように、アジャスターを8列12㎝の長さで調整可能。腫れなどがひき乳房が落ち着いたらアジャスターを中央でカットし普通のブラジャーとしても使えるようにと考え開発しました。
術後すぐにつけても締め付けを感じることのないブラジャーです。

エメリタは乳房再建術後の胸の左右差を整えることができるブラジャーです。左右ごとに大きさや幅の違うワイヤーを入れることで、胸の高さや大きさを調整することができます。乳房再建をされた患者さんのお悩み、「左右の胸の大きさに差が出る」や「アンダーバストの位置が揃わない」を解決できます。

乳がんについて

アボワールは商品を販売するだけではなく、乳がん患者さんの助けになるさまざまな活動に取り組みたいと考えています。今回は水田乳腺クリニックの院長 水田成彦先生に、乳がんについてお話をお伺いしました。 乳がんは女性のがんの中でもっとも多いと言われ、患者数も年々増え続けています。多くの方に乳がんの現状を知っていただければと思います。

水田医師からのメッセージ

日本における乳がん発生率は、年々増加しています。その原因は、出産年齢の上昇、短い授乳期間、飲酒、喫煙、ストレスなど多岐に渡っています。1998年以降、日本の乳がん罹患数はずっと第1位になっています。(図1)

乳がんの発生は20代から認められるため、特にお母さんや叔母さんなど、血縁に乳がんを罹患された方がおられる場合は20代から定期的に乳がん検診を受けていただくことを強くおすすめします。以前日本の乳がんの特徴として、40代の女性に発症のピークが見られましたが、近年欧米と同様に60代にピークが認められるようになっています。つまり幅広い年齢層で発症するがんであると言えます。(図2)

乳がんは発症件数は多いものの、早期に発見できさえすればとても高い確率で命を救うことができるがんです。早期発見のためには、視触診だけでは十分と言えず、マンモグラフィと超音波検査による乳がん検診をうけていただくことを強くおすすめします。
現在のところ決定的な予防法はありません。年1回の乳がん画像検診を受けて早期にがんを発見することが、1番の予防法と言えます。